話をするとき、目を合わせるほうがいい?

常に目を見て話すより、大事なときだけ目を合わせる

会話をするとき、相手のどこを見ながら話をすればいいのでしょうか?

相手がリラックスして話をするためには、聞き手の「目線の置き方」も大切なポイントになります。

日本人は目を合わせることが苦手

アメリカやヨーロッパ、西洋の文化圏では「eye to eye contact」、話し手と聞き手はお互いに「しっかり目を合わせる」ことが大切だと考えます。

しかし、アジア人、とくに日本人は、この「目と目を合わせる」ことが苦手な人が多いといわれています。

目を合わせると「緊張」してしまうためです。

相手の顔を「ぼんやり」と見つめる

常に目を合わせる「eye to eye contact」のコミュニケーションは、日本人には合わないやり方かもしれません。

そこでひとつのやり方として、相手の目を直接見ずに、顔全体を「ぼんやりと見る」という目線の置き方があります。焦点を定めずに、顔全体をぼんやりと見るのです。

また別のやり方として、相手の目と目の間、もしくは眉の間あたりを見るという方法もあります。

このような目線の置き方でも、相手は「きちんとこちらを見てくれている」と感じます。

常に目を見て話すより、大事なときだけ目を合わせる

いつもはそのように相手の顔をぼんやり見て話をすればいいのですが、ここぞというとき、相手が大事な話を切り出したときや、聞き手が自分の話をきちんと伝えたいときは、相手の目をしっかり見て話をするとよいでしょう。

ポイントは「常に目を見て話すのではなく、大事なときだけ目を合わせる」ということです。

そうすることで、お互いがリラックスしつつ、理解してほしい要点はしっかりと伝えることができるでしょう。

90度の角度で向き合うとリラックスして話ができる

また、話を始める前に、立つ位置、座る位置を考えておくことも大切です。

顔と顔を「真正面」にして向き合うと、目のやり場に困ってしまい、話に集中できなくなることがあります。

とくに初対面やあまり親しくない間柄だと、緊張してしまう場合もあるでしょう。

それを回避するために、最初から横並びかお互いに90度の向きに立って(座って)話をすると決めておくとよいでしょう。

横並びか90度の角度で向き合うと、自然に目線を別の方向に向けることができるので、自分だけでなく相手も緊張することなく話をすることができます。

体の向き、目の合わせ方を工夫することは、お互いにリラックスして話をするための重要なポイントといえます。