アダルトチルドレンの人の「恋愛」がうまくいくためのポイントをまとめました。
幸せな「恋愛」のために、できることから少しずつ取り組んでみてください。
ポイント① アダルトチルドレンについて深刻に考えない
アダルトチルドレンの「特徴」は、すべての人が持っているものです。
程度がちがうだけで、それはすべての人の中にあります。
自分だけが「アダルトチルドレン」というわけではありません。
問題なく楽に生きているように見える人でも、多少なりともその傾向はあるのです。
人間は基本的にみんな「同じ」なのです。
自分がアダルトチルドレンの特徴に当てはまるとしても、
他の人と比べて自分は「ダメな人間」というわけではないのです。
なぜ気持ちがつらくなる?
「自分は人より劣っている」と繰り返し考えていると、それが真実のように思えてしまいます。
実際はそうではないのですが、それが真実のように思えてしまうのです。
そして、本当に自分はダメな人間のように思えて、気持ちがつらくなってしまうのです。
自分で自分に言い聞かせて苦しくなる
自分に「アダルトチルドレンの特徴があること」が問題なのではありません。
「自分は価値のない人間だ」「自分は人より劣っている」と思い込んでしまうことが問題なのです。
そのように思い込んで、それを自分に言い聞かせてしまうことで苦しくなってしまうのです。
「人間はみんな同じ」と考える
自分にアダルトチルドレンの特徴があったとしても、それをあまり深刻に考えないことが大切です。
恋愛関係の中で自分を卑下してしまうと、相手と対等な関係を築けなくなるからです。
そして、相手の顔色ばかりを見てしまうようになります。
自分のことを深刻に考えず、「人間はみんな同じ」と考えてみましょう。
実際に、本当にそうなのですから・・・
ポイント② アダルトチルドレンである自分を受け入れる
アダルトチルドレンの特徴を持つ自分をできるかぎり受け入れてみましょう。
「人に愛情を求めすぎてしまう」
「人の顔色ばかり見てしまう」
「がまんをして相手に合わせてしまう」
「すぐに人に嫌われたと思い込んでしまう」
「一人でいるとさみしさに耐えられなくなる」
「ささいなことでイライラしてしまう」
これらはアダルトチルドレンの特徴と言えるかもしれません。
けれども、程度のちがいはあっても、このような気持ちはみんな持っているものです。
「もっと愛されたい」
「一人ぼっちで寂しい」
「ちょっとしたことで、すぐに不安になってしまう」
このような気持ちを持つことを自分にゆるしてあげてください。
「人はみんな同じ。ただ自分は、そういった感情がほかの人よりちょっと多く出てしまうだけ」
そのように考えて、アダルトチルドレンの特徴をもつ自分を受けて入れてみてください。
自分を受け入れられるようになると、過度にパートナーに依存することはなくなります。
ポイント③ 自分と向き合う時間をとる
気持ちが不安定になると、アダルトチルドレンの特徴がつよく出るようになります。
愛されたい・・・
さみしい・・・
そして、怒りバクハツ・・・
そのような感情が出たときは、自分自身と向き合うようにしてみましょう。
ネガティブな感情が出ても、それを否定せず、ただ自分の感情をながめ、感じ、受け入れてみてください。
最初はむつしく感じると思いますが、何度も繰り返していくと、少しずつ自分の感情を受け入れられるようになります。
そして気分が落ち着いていきます。
一日10分でもいいので、自分と向き合う時間をとってみましょう。
「自分と向き合う」というのは、自分の「感情」と向き合うということです。
感情と向き合っていくと、その感情はエネルギーを失って、自分の中から消えていきます。
激しい感情が出ても大丈夫です。
少しずつ、自分の中でうまく処理できるようになります。
感情にひきずられる時間が短くなります。
自分の「感情」と向き合っていくこと。
これをぜひ毎日の「習慣」にしてみてください。
まずは一日10分チャレンジしてみてください。
慣れてくれば、時間をのばしていくと良いでしょう。
続けていくうちに、自分の中の「アダルトチルドレンの部分」が小さくなっていることに気づくはずです。
ポイント④ 自分を知る
「自分と向き合う」ことの大切さを上でお話ししました。
自分と向き合っていくと、感情にふり回されにくくなるのと同時に、
「自分のことを深く理解できる」ようにもなります。
人はそれぞれ、個性があり、特性があります。
あなたは「どんな人」でしょう?
あなたの個性、特性とはどのようなものでしょう?
恋愛関係の中で、
何に「腹が立って」、何に「傷ついて」しまうのでしょう?
どうして相手に怒りがわいてしまうのでしょう?
自分の「考え方」のパターン、
「感情」のパターン、
「行動」のパターン、
そういった自分のパターンをじっくり振り返り、
「知っていく」ことはとても大切です。
自分の「感情」と向き合うことで、少しずつ「自分を知る」ことができます。
このような取り組みを、恋愛関係にあるパートナーと、ぜひ一緒にやってみてください。
おだやかで、とてもいい関係になっていくはずです。
ポイント⑤ 「自己肯定感」を高める
「自分は価値のない人間だ・・・」
「自分は人より劣っている・・・」
アダルトチルドレンの人は、何かあるとすぐにこのように考えてしまいます。
このような考えを持ちながら、おだやかな気持ちで暮らすのは難しいでしょう。
自分に対してだけではなく、パートナーに対しても、否定的な感情がわいてしまうからです。
そして、恋愛関係が「依存関係」になってしまうのです。
自分の感情に気づけると、自己肯定感が高まる
これまでお話ししてきたように、自分の「感情」を見つめ、自分を振り返っていくことで、ネガティブな感情は少しずつ消えていきます。
大切なことは、
「自分の感情に気づき、それをそのまま受け入れる」こと。
そうすることで、自然と、自分を否定しなくなるのです。
そうやって「自己肯定感」が高まっていきます。
少しずつ、考え方が変わっていく
「苦手な人は多いけど、気の合う人とはうまくやっていける」
「怒りっぽくて落ち込みやすいけど、今の自分はそうだし、しかたがない」
「今まで少しずつ変わってきたから、これからも少しずつ変わっていくだろう」
「やりたいことをやって、人生を楽しんでいこう」
このように、少しずつ考え方が変わっていきます。
自分を卑下することがなくなり、生きることが楽になります。
そして、パートナーとは依存関係ではなく「自由で対等な関係」になっていくでしょう。
ポイント⑥ 心に余裕のある人と付き合う
アダルトチルドレンであることをパートナーに打ち明ける必要はありません。
けれども「自分の性格はこういう傾向がある」ということを相手に伝えられると、自分を隠す必要がないので、楽な気持ちで付き合うことができるでしょう。
とはいえ「自分の弱さ」を相手に伝えることは、だれでも抵抗があるものです。
言い出しづらさを感じつつ、自分のことを、勇気を出して打ち明けてみてください。
否定せず、受け止めてくれるパートナーを選ぼう
そうやって自分のことを相手に伝えたときに、自分のことを否定せず、受け止めてくれる「心にゆとりのある人」をパートナーとして選ぶようにしましょう。
あなたを否定し責める人とは、幸せな恋愛関係、そして結婚生活を続けることは難しいからです。
自分がアダルトチルドレンだとしても「優しくて心の広い」異性と付き合うことは、もちろんできます。
そして、もちろん、自分もパートナーに対して寛容になり、相手の嫌な面も受け入れられるよう努力することは大切です。
さいごに
アダルトチルドレンの特徴があるからといって「価値の無い人間」「人より劣った人間」ということではありません。
またアダルトチルドレンだから「恋愛はうまくいかない」ということもありません。
たしかに、アダルトチルドレンの人は恋愛は苦手です。
けれども、恋愛をしていく中で悩みながら、成長していくことはできます。
自分に向き合っていくことで、自分のなかのアダルトチルドレンの部分がすこしずつ小さくなります。
苦労を乗り越えて、愛するパートナーと一緒に、幸せに過ごしていけますように・・・