アダルトチルドレンの「恋愛」のパターンとは?

ここでは、アダルトチルドレンの人間関係、特に「恋愛」のパターンについてお話ししましょう。

パターン①|過度に「依存する」「依存される」

アダルトチルドレンの人は、

心の奥に「私は誰にも愛されない」「いつかは見捨てられる」という思い込みがあります。

その思い込みは「不安」や「孤独感」といった感情を生みます。

そのような苦痛な感情から逃れるために、恋人に過度に依存するようになるのです。

そして次のような異常な行動をとってしまいます。

・相手が電話に出ないと不安になり、何十回とかけ続ける

・本当は別れる気がないのに、別れ話をほのめかす

・暴言、暴力、泣き落とし、自傷行為などで相手をコントロールしようとする

このような行動パターンはすべて「依存行為」といえます。

人間関係において「依存」が起こるのは、「依存する側」だけの問題ではありません。

依存される人は「依存させている」という側面があるからです。

これがいわゆる「共依存」の関係です。

依存する側、依存される側、いずれも相手と「対等な関係」を築くことが苦手な人といえるでしょう。

パターン②|問題のある人を好きになる

誰の目から見ても明らかに「問題のある人」を好きになることがあります。

「私がこの人を何とかしないといけない」「助けないといけない」と思ってしまうのです。

その理由は、上でお話ししたように、相手を自分に「依存させる」ことができるからです。

このような関係が恋愛に発展すると「共依存」の関係になります。

相手に「依存する」ことと「依存される」ことは反対のことのように思えますが、

実は根っこは同じなのです。

どちらも根っこには「自分は価値の無い人間」という「存在価値」への不安があるのです。

そのような考えを持つようになったのは、

親から「お前はダメな人間だ」という意識が刷り込まれてしまったためです。

「自分はダメな人間」と思い込んでしまったアダルトチルドレンは、

次のような問題のある人を恋人にしてしまいます。

・アルコール依存の人

・ギャンブル依存の人

・暴言を吐き、暴力をふるう人

・精神的に不安定で、依存的な人

このような問題のある人を、我慢をしながら支えるのです。

それは、問題のある人を支えることで、

自分の不安感や無価値感から目をそらすことができるからです。

そのため、恋人からどれだけつらい思いをさせられても、別れられないのです。

パターン③|自分の本当の気持ちを表現できない

アダルトチルドレンの人は、自分の気持ちを表現することが苦手です。

また「自分の正直な気持ち、本心が分からない」こともよくあります。

これは、感情を抑圧する親に育てられたことが原因です。

相手に言いたいことがあっても言えず、相手に不満やストレスを抱えたまま関係を続けてしまいます。

そして、何かの出来事をきっかけに怒りを大爆発させて、関係を壊してしまうのです。

また中には「別れたい」と言えないためダラダラと関係を続け、

さりげなく距離を置いて「自然消滅」させようとする人もいます。

パターン④|相手の「愛情」を信じることができない

アダルトチルドレンの人の中には、

相手からの「愛情」を欲しているにも関わらず、相手の「愛情」や「好意」を拒絶する人がいます。

そのため、優しく愛情ぶかい人と付き合うことになっても、

相手のストレートな気持ちを受け取る(信じる)ことができず、

距離を置いて「関係を終わらせよう」としてしまうのです。

そのようにする理由は「見捨てられることへの恐怖」のためです。

つまり、親密で深い関係にならなければ、

別れたとき(見捨てられたとき)に傷つかなくて済むからです。

相手が良心的で優しい人であっても「相手を信用しない」「期待しない」ようにするのです。

それはアダルトチルドレンの人が自分を守るための「苦肉の策」なのです。

その結果、良い人とは距離を置くことになり、

どこか問題のある人と付き合うことになってしまうのです。

パターン⑤|相手に完璧を求めてしまう

アダルトチルドレンの人は「完璧主義」の傾向があります。

完璧を求めるということは「自分の不完全さ」を認めることが難しいということです。

そしてその完璧主義の考えが「恋人」にも向くようになります。

つまり、恋人にも「完璧」を求めてしまい「不完全」であることが許せなくなるのです。

付き合い始めの頃や別々に暮らしている時はいいのですが、

同棲したり結婚したりして相手の悪いところが見えるようになると、

相手への不満や怒りが収まらなくなります。

そして怒りにまかせて、相手を過剰に責めてしまうのです。

パターン⑥|恋愛関係を拒絶する

特に女性が男性に対して「恐怖心」を抱く場合があります。

いわゆる「男性恐怖症」です。

多くの場合、幼い頃に父親から肉体的、精神的、性的な暴力を受けたことが原因です。

学校や職場での会話は問題なくできる人でも、

恋愛関係に発展しそうになったり、二人きりになったときに、

相手(男性)に対して「恐怖心」がわき上がります。

(この恐怖心はたいていは「過度の緊張」という形で表れます。)

このようなタイプの女性は、男性から告白されても頑なに拒否し、

男性との関わりを避けようとします。

幸せな「恋愛」をしていくために

アダルトチルドレンの人は人間関係が苦手です。

恋愛関係はとりわけ苦手で、感情に振り回され、疲れ果ててしまいます。

けれどもアダルトチルドレンの人にも、幸せな恋愛関係をつくることはできます。

ここでお話ししたことを参考にして、自分の考え方や行動パターンを振り返ってみてください。

自分を理解することで、アダルトチルドレンの人にありがちな

「自分から関係を壊してしまう」という悲劇を避けることができます。

そして「共依存」の関係に陥らずに、対等な関係をつくっていきましょう。

アダルトチルドレンを乗り越えて、幸せな「恋愛」を楽しんでください。