旅客機のコックピットをのぞいたことはあるだろうか?
大きな窓の下には無数のボタン、レバー、ダイヤル、スイッチが配置されている。思わず圧倒される光景だ。
もし、これからあなたが乗る旅客機の機長が、副操縦士に「これは何のボタンだったかな?」と質問するのを聞いてしまったら、どう思うだろうか?少なくとも、空の旅を楽しむことはもうできないはずだ。
空の旅を人生に置きかえてみると、多くの人がこの信じられない機長と同じように、ポタンの役割もよくわからずに操縦している。
つまり「自分を動かすボタンはどこにあるのか」を知らずに人生を送っているのである。
今日から、自分の「やる気ボタン」がどこにあるのか、すべて調べ上げることに取り組もう。
専用のノートを用意して、今日からそれを持ち歩くことにしよう。
ノートの名前は「私のやる気ボタン」だ。
調べ方は簡単だ。
自分のやる気の高まりを感じたら、「何が自分のやる気を高めたのか」を見極める。
やる気を高めてくれたきっかけを見つけたら、それを必ずその場でノートにメモする。
これをつづけていくと、あなた専用の「やる気のきっかけリスト」ができる。
音楽がやる気のきっかけになるタイプの人は多い。あなたもそうなら、どの曲を聞いたときにやる気が高まったかを、すべて記録しよう。
そして、やる気が出る曲のプレイリストをつくり、音楽プレーヤーに入れておこう。
映画もやる気を高めるきっかけになる。
これまで、映画を見終わったあとにやる気がみなぎってきた経験があるはずだ。
今度から、そんな映画を観るたびに、ノートに映画の題名を記録していこう。
やる気が必要なときに、同じ映画を観れば、またモチベーションを高めることができる。
一度観て気分が高まった映画なら、二度目はもっとやる気が高まるはずだ。
人は自分が思っているよりもずっと、自分の周りの環境をコントロールすることができる。
やる気を高めてくれるものに囲まれた環境をつくることで、自分自身を、やる気にあふれ、集中力がある状態にプログラムすることができるのだ。
自分のコントロールパネルを知り尽くそう。
やる気を引きだすボタンの正しい位置をすべて覚えよう。
自分のやる気の仕組みを理解するほど、モチベーションを高めることは簡単になる。