07. 世界から黄金を見つける

自分が幸せなときは、周りの人も幸せに見える。

自分に思いやりがあるときは、周りの人の思いやりを感じることができる。

自分がエネルギーと希望にあふれているときは、チャンスがたくさんあるように感じる。

逆に、自分が怒っているときは、周りの人もむやみに怒りっぽいように感じる。

自分が落ちこんでいるときは、周りの人の目も悲しそうに見える。

自分が疲れてぐったりしているときは、周りの世界がつまらなく感じる。

つまり、周囲の世界はあなた自身の反映なのだ。

初めてある街を訪れたときに、「やけにごみごみとした街だな。ホコリだらけで景色も見えやしない!」と文句を言ったとしたら、それは自分自身が、ごみごみしてホコリに覆われたような状態にあるということだ。

同じ状況でも、前向きな気分で、モチベーションも高く、希望に満ちあふれていたら、きっとこんなふうに言うはずだ。

「ずいぶん活気のある街だな。エネルギーにあふれている!」

言い方は180度正反対だが、自分の内面を表現しているという意味では同じことだ。

私たちは、状況をありのままに見ているのではない。周りの状況に、自分の内面を投影して見ている。

逆に考えれば、自分が置かれた状況をどう見るかは、自分で決めることができるということだ。

そこで間違った選択をすると、やる気はがくんと下がってしまう。

周囲の状況の中から、意識的に前向きな材料を見いだす。これが自分のモチベーションをコントロールする秘訣だ。

あなたは、自分の周りにたくさんのチャンスを見つけることができるだろうか?作家のコリン・ウィルソンはこんなことを言っている。

「私は1つの世界と対面しているのではない。100万通りの可能性を持つ世界と対面しているのだ」

可能性は人生の黄金だ。

チャンスをつかめば、人は幸せになり、人間として大きく成長できる。

重要なのは、「チャンス」とは、発見する人がいて初めて現実となるということだ。

「世界は可能性にあふれている。私は今日、その可能性を見つけよう」

このように考え「チャンスを探す」という態度を選ぶそれだけで、見つかるチャンスの数は格段に増える。

すべてはあなたの選択なのだ。

今日のあなたは、どんな世界を見たいと思うだろうか。