ほとんどの人は、自分が「クリエイティブ(創造的)な人間」だとは思っていない。
しかし実際には、わたしたちはみんな創造的な人間だ。
「妹はクリエイティブで、すてきな絵を描くんだ」「父はクリエイティブで、作曲をして演奏するんだ」などと言う人はいるが、多くの人には「自分はクリエイティブである」という視点が抜け落ちている。
私たちは本来みんな創造的だが、自分自身をそのように見ていない理由のひとつは、私たちが「創造性(creativity)」と「独創性(originality)」を混同しているからだ。
「創造性」と「独創性」は何の関係もない。
実際には、今の世の中に「独創的な人」というのはいないのだ。
独創的な人というのは、大昔に生きていた人たちのことだ。
モーツァルトでさえ「生涯に一度もオリジナルのメロディーを書いたことはない」と言っている。
彼のメロディーはすべて、古い民謡のメロディーを組み合わせたものだったのだ。
独創的に見えるものでも、実際には、ずっと昔に考え出されたものの組み合わせだったり、表現の仕方を変えているだけなのだ。
創造性や独創性のことなど気にせず、自分を自由に表現しよう。
自分のやりたいことをやって生きれば、あなたは間違いなく「クリエイティブ」に生きていることになる。