うつ病の人と何を話したらいい?距離の取り方は?

何を話したらいいのか分からない

普段どおりに接してほしい

『調子はどう?』『疲れはたまってない?』と気にかけてくれると嬉しいものです。

けれども、いつも体調のことや病気のことが話題になると負担に感じることがあります。

また本人を元気づけようとして、無理にほめたり明るく振舞ったりするのも逆効果になる場合があります。本人は、家族には気を使わないで普段どおりに接してほしいと思っています。

何気ない会話が一番楽に感じる

会話をする場合、家族はどのような話をすればいいのでしょうか。本人にとって一番楽なのは、次のような何気ない会話です。

・ 天気、天候の話

・ 一緒に見ているテレビの感想

・ 食べものの話

・ 最近あった面白いニュースの話

・ 職場や学校での出来事(注:本人は話したくない場合もある)

・ 飼っているペットの話

本人に話しかけなくても、家族同士が普段どおりの何気ない会話を楽しんでいることが、本人にとって一番心地よく感じる場合もあります。

本人との距離の取り方

家族は、本人の病気を回復させなくてはと責任を感じるあまり、ついつい世話を焼きすぎてしまうことがあります。

短い期間であれば問題はないのですが、療養期間が長くなってくると、しだいに本人にも家族にもストレスや疲れがたまってきます。そうなるとお互いにイライラして些細なことで言い争いになったり、一方的に暴言を吐いたりして関係がこじれてしまう場合があります。

そうした状況であれば、本人と家族は距離をおく必要があるかもしれません。

一人になりたいときがある

本人は、家族がそばにいてくれることで安心感がある一方、気疲れを感じることもあります。そんなときは『一人になりたい…』と考えます。

けれども、本人はそのように思っても、家族に申し訳ないという気持ちがあるので自分からはなかなか言い出せません。

本人が次のように感じていれば、お互いに少し距離をとることを考えてみるとよいでしょう。様子を見て、本人の気持ちをさりげなく尋ねてみてください。

・家族に見張られているように感じて息苦しい

・一人になりたいと思っている

・家族からのアドバイスを重く感じる

・家族から心配されると心苦しい

距離をおくことのプラスの効果

家族は自殺を心配してそばについていようとしますが、本人が思いつめて切迫した状態でなければ、距離をおいて見守っても大丈夫です。

たとえば、家族が思い切って昼間にパートの仕事に出るなどしてみると、思いのほかよい結果につながる場合があります。

<プラスの効果の例>

・本人の心の負担が軽くなる(一人になりたいと思っている場合)

・経済的な不安が小さくなる

・家族の気晴らしになる

家族が心身ともに健康でいることは、本人の心の安定にもつながります。本人を信頼し、家族は少し距離をおいてみるのも良いかもしれません。