うつ病のときは「食べたいものを食べたいだけ」

食事は「食べたいものを食べたいだけ」

うつ病の治療中は食欲はあまりなく、食事をとるのがつらく感じるときもあります。けれども、無理をせずゆっくりと療養生活を送っていると、次第に食欲は回復してきます。

食欲のない時期は、消化のよいメニューを少しずつ食べるようにするとよいでしょう。家族は本人に食べることを無理強いせず、楽しい雰囲気のなかで、本人の食べたいものを食べたいだけ食べられるように協力してあげるとよいでしょう。

食欲が回復してきたら、栄養バランスを考える

食欲が戻ってきて、いろいろなものが食べられるようになると、栄養バランスを考えた食事に少しずつシフトしていきます。うつ病は脳の神経伝達物質の不足により、脳がうまく働かなくなることで起こる病気です。栄養バランスの良い食事は、ダメージを受けた脳の機能回復に役立ち、ストレスへの耐性も高めます。

食事の時間を固定する

脳の本来の働きを取り戻すためには「生活リズム」も重要です。急性期を抜けたあとは、少しずつ生活リズムを意識した過ごし方をしていきます。毎日決まった時間に寝起きし、毎回だいたい同じ時間に3度の食事を摂るようにします。

生活リズムを整えるときのポイントは「起床の時間と食事の時間を固定する」ことです。生活リズムが整うと脳の働きが正常化しやすくなり、気持ちも安定しやすくなるでしょう。

「ビタミンB群の不足」に注意

先に「食べたいものを食べたいだけ」とお話ししましたが、あまりに極端に偏食をすると栄養がかたより過ぎてしまう場合があります。

特に、ストレス解消のためにお菓子やご飯を食べ過ぎてしまう人は「炭水化物・糖質」の摂りすぎに注意する必要があります。

炭水化物・糖質を消化する過程でビタミンB群が使われます。ビタミンB群は「代謝ビタミン」ともよばれ、体内での正常な代謝とエネルギーをつくり出すのに欠かせない栄養素です。

甘いものの食べすぎや過食など糖質の過剰摂取によって、ビタミンB群は大量に消費されてしまいます。ビタミンB群が欠乏すると疲れやすくなり、イライラする、集中力が続かない、頭が痛くなる、といった症状も出てきます。

「低血糖症」に注意

甘いものを食べた後に精神状態が悪くなり、うつっぽくなる場合があります。それは「低血糖」が原因になっている可能性があります。

( 低血糖症については以下の動画で分かりやすく解説されています。精神科医 廣瀬久益氏/29分33秒 )

うつ病の治療中は特に、炭水化物・糖質の摂りすぎに注意し、ビタミンB群を豊富に含む食事を心がけましょう。