88. 本で学んだことを行動に移す

偉大な詩人のエズラ・パウンドはこう言った。

「私たちは力を手に入れるために本を読むべきだ。本は人生の密度が濃くなるように読まなければならない。」

私が思うに、いい本であるほど、二度目の読書はより楽しめる。

そして、読書は、初めて読むときよりも、二度目に読むときのほうがたくさん学ぶことができる。

読書の価値は、自分の人生に応用することにある。

読んでおもしろかったというだけでは意味がない。

だから、大切なのは、読書量ではなく実生活で活用した量だ。

4冊の本をただ読むよりも、1冊の本を4回読んで、たくさん実生活に生かしたほうが、価値ある読書だと言える。

それなのに、たいていの人は本の冊数を競うように、知識をためることを目標にしてしまう。

知識を取りこむだけでは意味がない。

本当に役に立つのは、実験すること、自分で試してみることだ。

ワクワクするような考え方に出合ったら、すぐに行動に結びつけよう。

本で学んだことを実行に移すコツは、ゲームの要素を取り入れることだ。

「目標を立てること」と「記録をつけること」。この2つがカギになる。

たとえば、ある本に、1日1万歩を歩けば、健康診断の数値が改善すると書いてあったとする。

1日に3000歩を歩く平均的な人に比べて、10年は長生きするのだそうだ。

さあ、これをゲームにしてみよう。

まずは目標を決める。

私の目標は、1日に1万歩、1ヵ月で30万歩だ。

次に私は歩数計を購入する。これは記録のためだ。

毎日の歩数を計り、壁に貼った紙に書きこんでいく。

達成できる日もあるし、できない日もある。

でも、それでいい。

今日できなかったら、明日もっと近づくように工夫する。

これがゲームに参加する態度というものだ。

グラフにすると、今月よりも来月の歩数を増やそうとやる気が出てくる。

これもゲームの効果だ。

つまり、今月の自分と、来月の自分で競争するのである。

本で読んだことを実行するときにゲームの要素を取り入れると、遊びのように楽しく行うことができる。

これは、ウォーキングのような健康面のことだけでなく、他のすべてに応用できる。

たとえば、セールスの仕事をしている人にとっては、ゲームの要素は有効だ。

ここでも、目標を決めて、記録をつける。

使った時間を計り、自分の成績をふり返る。

今日の成績に一喜一憂してはいけない。

明日こそ目標に近づくように、今日をふり返ればそれでいい。

やる気もつづき、成績も上がるはずだ。