75. 毎日たくさん歩く

私は毎日ウォーキングをするようにしている。

もしかしたら私も、103歳まで生きた偉大なフットボールコーチのアモス・アロンゾ・スタッグのようになれるかもしれない。

彼の世代の平均寿命は65歳だった。彼は長生きの秘訣をたずねられると、こう答えた。

「これまでずっと、ランニングなど身体に大量の酸素を取りこむ運動をしてきたからだ」

この言葉を聞いて、私はウォーキングの量を増やした。

すると、前よりも幸せを感じられるようになり、人生を楽しめるようになり、モチベーションも高くなった。

ディーパック・チョプラは、ある古代インドの賢人の言葉を引用して、こう言う。

「あなたは、自分が宇宙の中に住んでいると思っているかもしれない。でも実際は、宇宙があなたの中に住んでいるのだ。」

人間の脳は「3ポンド(約1.4キロ)の宇宙」と呼ばれることがある。そう考えると、身体を動かすということは、内なる宇宙も一緒に動くことになる。

人は歩くことで、自分の精神を再構成できる。運動をつづけていると、人間の肉体と精神はつながっているということを深く実感できる。

古代ギリシャ人の「健全な精神は健全な肉体に宿る」という言葉は、まぎれもない真実なのだ。

それなのに私は、歩きに出ようとするたびに、その真実に背きたくなる。

「疲れている」「睡眠不足だ」「子どもと過ごす時間が少なくなる」……

しかし、ウォーキングをしたほうが必ずいい結果になる。子どもたちとの絆も深くなる。

なぜなら、歩くことで私は自分の魂とつながることができるからだ。

ウォーキングには、正反対のものを結びつけ、真実の発見につなげる力がある。

歩くことは、活動とリラクゼーションを結びつける。まさにこの矛盾が、脳全体を使う思考を可能にしてくれる。

世界に参加していることと、孤独であることもそうだ。あなたは1人だが、世界を歩いている。

こうやって正反対のものを組み合わせると、右脳と左脳の働きが調和していく。

自分の中にある大人の部分と子どもの部分が調和し、高次元の自分と動物的な自分が調和することができる。

そして、すばらしい解決策がひらめくのだ。