73. 問題の指摘で終わらない。解決策を考える

ある大手企業の社長から、こんな相談を受けたことがある。

「会社の問題点を見つけては文句を言う社員を、なんとかできないだろうか」

彼の会社には2種類の社員がいると言う。「愚痴を言う社員」と「考える社員」だ。

愚痴を言う社員は、頭がよく優秀で、仕事熱心だという。しかし、彼らが社長室で口にするのは、いつも文句と愚痴ばかりだ。

「マネージャーの欠点や会社の問題点を指摘するのはとても得意なんだ」と社長は言う。

「でも、彼らと話していると気力が萎えてしまう。あまりにもネガティブで、私が彼らを励まさなければならなくなる。彼らが帰ると、私はどっと疲れてしまう」

考える社員も、社長に問題を訴えるのは同じだ。しかし、彼らにはその先がある。

「彼らは、アイデアを提案するんだ。問題を指摘するのは同じだが、解決策も考えている。」

考える社員は、感情的な反応をしない。理性的に頭を使って、問題に対して論理的に対応する。

彼らは解決策を考えてから社長と話すので、プレーンストーミング会議になる。考える社員と話すと頭が刺激される。

実際、話し合いが終わると、両者とも楽しい知的興奮を覚えている。

そのため上司は、次の話し合いが楽しみになる。

もちろんあなたは考える社員になるべきだ。

頭を使うと、自分自身のやる気が高まるだけでなく、周囲の人々のやる気も高めることができる。

そんなあなたは、さらに貴重で頼られる存在となる。

そして、会社の未来を創造する役割を期待されることになるのだ。