62. 親から受け継いだ悲観主義を自分の力で変える

心理学者で作家のM・スコット・ペックがこんなことを言っている。

「子どもにとっては、両親が世界のすべてだ。子どもは、両親のやり方を見て、それが正しいやり方だと考える」

心理学者マーティン・セリグマン博士も、同様の発見をした。

私たちは、両親を通して、もっとはっきり言うなら、母親を通して世界を理解する。

セリグマンはこう言っている。

「子どもは、自分の主な養育者と同じような思考回路を持つようになる。楽観的な母親に育てられた子どもは幸運だが、悲観的な母親を持つことは子どもにとって大惨事だ。」

セリグマンの研究によると、この大惨事は永遠にはつづかない。

楽観主義は、何歳になっても、後天的に身につけることができるからだ。

力強く自信に満ちた内なる声をつくり、悲観的な声を頭の中から追いだしてしまえばいい。頭の中はポジティブな声だけになる。悲観的な母親に育てられたからといって、母親を責めてもやる気は起きないし、何も変わらない。自分を新しくつくり直すほうがはるかに効果的だ。

それに、幼い自分に影響を与えた悲観的な大人を責めるほど、人生がその人に支配されているという感覚が大きくなってしまう。つまり、他人を責めてもなんの解決にもつながらないということだ。

母親だって、その母親から悲観主義を受け継いでしまっただけなのだ。

「母親を愛し、そして自分の力で自分を変える」これがあなたのやるべきことだ。