57. 自分自身と対話する

プラトンは、「思考とは、魂が魂自身に語りかけること」と定義している。

本気で人生をよくしたいなら、まず話さなければならない相手は自分自身だ。

自分の間題についていちばん知っているのは自分、自分のスキルや能力をいちばんよく知っているのも自分、自分のために親身になれるのも、やはり自分自身だ。

自己啓発や心理学では、よく「アファメーション(断言、または肯定)」というテクニックが推奨される。たとえば、「毎日、あらゆる面で私は成長している」というような言葉を選び、その言葉を自分の中で何度もくり返す。

アファメーションは、一定の効果があると言われるが、私はアファメーションより、自分自身との会話のほうが効果的だと思う。

アファメーションは、自分に催眠術をかけるようなものだが、自分自身と議論すれば論理的に納得することができる。

自分自身との会話のためには、ナサニエル・ブランデンの「自尊心の6つの柱(The Six Pillars of Self-Esteem)」が最高の教科書になる。

ブランデンは、毎朝自分に次の2つの質問をすることを勧めている。

「自分の人生で、うまくいっていることは何か?」
「人生で、まだ達成していないことは何か?」

たいていの人は、自分自身に質問などしない。自分の声を聞く代わりに、ラジオを聴いたり、テレビを見たり、噂話をしたりして、他人の言葉を思考で自分の頭を埋めている。

しかし、他人の言葉ばかり聞きながら、自分を変えるのは不可能だ。自分を変えるには、自分自身と会話し、自分で自分を説得しなければならない。