52. やる気があるふりのパフォーマンスをする

多くの人は、先に感情が起きて、それが行動に結びつくと考えている。つまり、「楽しい」という感情が起きたから、その結果「笑う」という行動が起きるのだと考えている。

しかし、それは間違いだ。むしろ、行動が原因となって、感情は引き起こされる。

哲学者のアランは名著「幸福」で次のように書いている。

「幸福だから笑うのではない。笑うから幸福なのだ。」

やる気を高めたいのなら、やる気がある人のようにふるまえばいい。ふりをするなんてバカみたいだと感じるかもしれないが、つづけていれば必ずそう感じるようになる。

禅の世界には「笑う瞑想」という修行がある。禅僧が輪になって座り、ただ笑うのである。ある決まった時間になると師匠の僧を鳴らし、その鐘を合図に僧たちが笑いだす。たとえ笑う気分ではなくても、必ず笑う。数分間笑っていると、楽しい気分の伝染が始まり、すべての僧が本当に心から大笑いするのである。幸せの秘密がここにある。

パフォーマーになろう。役者になり、歌手になろう。「こういう感情を持ちたい」という気持ちがあるのなら、実際にそう感じているようにふるまってみよう。

自分がその気になるのを待ってはいけない。きっとかなり長く待つことになる。

幸せになりたいのなら、あなたが知っているいちばん幸せな歌を大声で歌えばいい。効果は確実だ。

いつでもすぐに効果が現れるとは言わないが、つづけていれば必ず効果が出る。

その気になるまでは、ふりをすればいい。いずれ自分の感情は自分でコントロールできるということが理解できるようになる。