51. 毎日、大きな声で歌う

私はときどき「よく通るいい声をしていますね」とほめられることがある。しかし、これは生まれつきではなかった。前のほうでも触れたが、私の声は元々、一本調子で弱々しかった。

それが変わったのは、変えようと決心したからだ。

声をよくしようと思ったきっかけは、イギリスを代表する映画俳優リチャード・バートンの雑誌でのインタビューだ。

バートンは自分にとっていちばん大切な道具は、自分の声だと言っていた。だから、声帯を鍛えるために、毎朝シャワーを浴びながら歌を何曲も歌っているのだそうだ。

私は、彼の方法を応用して、運転中に歌うことにした。車の中は、大声で歌うのに最適の場所だ。私は「毎日やる」と決めて、歌うような気分ではないときも、必ず歌った。

ウィリアム・ジェームズによれば、歌うことには別の利点もある。彼の有名な言葉に次のようなものがある。

「幸せだから歌うのではない。歌うから幸せなのだ。」

講演やセミナーがあると、私はたいてい1時間以上前に現地に入り、近所をドライブしながら大声で歌いまくる。大声で歌うと、呼吸が深くなって、話すテンポもよくなる。だから、声が会場の隅々までよく通るようになる。

「私の仕事は話すことではないから」と、こんなエクササイズは自分には不要だと思うかもしれない。しかし、人は誰でも話す。どんな仕事でも、必ず誰かと話すことになる。

落ち着いて、耳に心地よく、力強い声は、かけがえのない財産になるはずだ。

大きな声で歌うことを習慣にすれば、あなたの声は必ず変わる。毎日幸せになれるという大きなおまけつきだ。力強い声は、あなたに深い自信とやる気をもたらしてくれる。