50.「1人ブレーンストーミング」をしてみる

アイデア発想のための代表的手法ブレーンストーミングには基本ルールが2つある。

一つは「間違ったアイデアなどない、むしろ奇抜なアイデアこそ大歓迎」。

そして、もう1つは、「参加者全員が必ずアイデアを出すこと」だ。

ブレーンストーミングでは、参加者が順番にアイデアを出す。自分の番が来たら必ず何か発言しなければならない。

だから、一通りのアイデアが出てしまうと、そこから先は、だんだん拍子もないアイデアになってくる。画期的なアイデアは、たいていこの段階で生まれる。

個人的な問題の場合、社員を集めてブレーンストーミングをするわけにはいかないが、実はこれは1人で取り組むこともできる。

実業家であり、自己啓発作家でもあるアール・ナイチンゲールによるあるシステムを紹介しよう。

①紙を1枚用意する。
②タイトルに「解決したい問題」または「達成したい目標」を書く
③1から20まで番号を書き、ブレーンストーミングの要領でアイデアを出す
④月曜日から金曜日まで5日間つづけて同じことを行う

ルールはブレーンストーミングと同じだ。毎日アイデアを出さなければならない。

思いつきの突拍子もないアイデアでかまわない。流れに身を任せよう。

5日間取り組めば、100個のアイデアを集めることができる。すべて使えるわけではないが、それでいい。最終的に、よいアイデアが1つ見つかれば成功なのだ。

私はこのシステムで、何度も満足できる成果を出すことができた。このシステムがいいのは、遊び感覚で右脳を自由に働かせ、独創的なアイデアを生みだせることだ。

ショービジネス界で働く友人にこの方法を教えたことがある。彼は、トップクラスの技術を身につけていたが、自分を売りこむことが下手だった。

「きみのために、マーケティング戦略を考えてくれる人がいて、その人が100個のアイデアを教えてくれるとしたらどうだろう」と質問すると、彼は身を乗りだしてきた。

「きみ自身が、その人だよ」と、私は言った。

そして、この「1人ブレーンストーミング」のテクニックを教えた。

2週間後、興奮した彼から報告の電話がかかってきた。

「自分を売りだすいいアイデアが見つかったよ。これまで、こんなにいいアイデアは思いついたことがなかった。どうもありがとう」

セルフコーチングは最高のコーチングだ。なぜなら、コーチがあなたのことをよく知っているからだ。

具体的な課題があるのなら、専門のコーチをつけることが必要なときもある。しかし、自分自身で自分の最高のコーチになることもできるのだ。