43. 問題をすばらしい贈り物として歓迎する

すべての解決策には問題がある。問題がなければ解決策は存在しない。

それなのに、なぜか私たちは問題を嫌い、面倒なことがまったくない人生を望んでしまう。

無意識では、問題は悪いものではないということを知っているのだが、自分自身の問題となると、とたんに理性を失ってしまう。

そして、勝手に頭の中で問題を大きくして、ベッドの下に潜んだ怪物のような存在にしてしまう。

保険業界の伝説的人物であるW・クレメント・ストーンは、人から相談を受けると、「問題があるのか?それはすばらしい!」と叫んだという。

相談に来た相手を激怒させなかったか心配になるが、確かに彼の言う通りだ。問題は怖がる必要はないし、問題を呪う必要もない。成長することを目指すなら、問題は歓迎すべきものだ。

問題というのは、厳しい試合のようなものだ。真のアスリートなら、そんな問題だらけの試合をしたくてたまらないはずだ。

問題に立ちむかう最高の方法は、ゲームをする気持ちになることだ。チェスやバスケットボールのワン・オン・ワンをするときと同じだ。

私の場合、問題に立ちむかうとき、特に絶望的に見える問題のときこそ「この問題を楽しく解決するにはどうすればいいだろう?」と自分に質問するようにしている。

そうすると、いつも、それまで思いつかなかったような新しい切り口を思いつくことができる。

「カモメのジョナサン」の著者リチャード・バックはこう言った。

「人生で起こるすべての問題は、その中に贈り物を秘めている。」

バックの言う通りだ。問題を「問題だ!」と怖がるのではなく、歓迎しないと、その贈物は決して姿を見せてくれない。

自然療法の大家アンドルー・ワイル博士は、この考えをさらに進め、病気も贈り物とみなすことができると言っている。「癒す心、治る力」の一節を引用しよう。

「病気は変化を起こすきっかけになる。病気は、根深い葛藤を解決する力を持っている。自分が病気になるのは納得できないと考える人は、癒しのシステムを阻害してしまう。病気は、自分の成長を促してくれる贈り物だ。そう考えれば、本当に病気のおかげで成長できる。」

問題を毛嫌いしていると、変化し成長していく自分を楽しむ人生を送ることはできない。逆に、問題が提供してくれるチャンスを楽しめるなら、新しい人生を切り開くエネルギーはどんどんわき上がってくる。