32. 誰かのやる気を高めるために、できることをする

自己啓発作家ノーマン・ヴィンセント・ピールによると、シャイな人というのは、巨大なエゴの持ち主でもあるという。なぜなら、恥ずかしがるというのは、自分が相手に与える印象ばかり気にしているということだからだ。

シャイな人というのは、いつも下を見て、小さくなって、自意識の塊になっている。そう、まるで鏡に囲まれているように。

この状態では、人はなかなか成長できない。

しかし、意識を自分から離して相手にむけられるようになると、逆の現象が起こる。自分のことを忘れることによって初めて、人間としての成長が始まるのだ。

意識を自分から相手へとシフトする。私はこのテーマだけを扱うセミナーをつくった。名づけて「リレーションシフト(人間関係のシフト)」だ。

「1分間セールスパーソン(TheOne-MinuteSalesPerson)」の著者であるスペンサー・ジョンソンは、このシフトを驚異のパラドックスと呼んでいる。彼はこう言っている。

「欲しいものを手に入れようとするのをやめ、相手が欲しいものを手に入れるのを手伝うほうに態度を変えてみた。すると、もっと仕事が楽しくなり、収入も格段に増えた。」

もしモチベーションを高めたいなら、誰か他の人のやる気を高めてあげよう。

その人の長所を指摘してあげよう。励まし、応援してあげよう。やる気を高めるコツを教えてあげよう。

すると、そのすべてが自分に返ってくる。

人生で増やしたい要素があるのなら、それを手に入れる方法は、まずそれを他の人に与えることだ。

ジョン・レノンはこれを「インスタント・カルマ」と呼んだ。この効果のすごさは試してみなければわからない。