ストレスとうまくつきあう「ストレスコーピング」( 3ページ/全14ページ )


3.「ストレスの元」を書き出そう

家族とのケンカ、仕事上の重大なミス、車の事故など、明らかな精神的苦痛を感じるストレスは、おそらくほとんどの人が経験していることでしょう。一方で、自分では自覚の無いストレスを抱えている場合もあります。「自分にはストレスはない」と思っている人は、もしかしたら現状が把握できていない、あるいは自分のストレスや問題を見ないようにしているだけかもしれません。

ストレスコーピングの第一歩は、自分がどのようなストレスを体験しているのかに気づくことです。まず、ストレスの元となっている「状況」を書き出してみましょう。書くときに重要なのは、「具体的であること」「客観的であること」です。実際はどうかわからない主観的な言葉は除いて書き出す必要があります。
また、ここでは自分のストレスに対する反応(気分・感情、思考、行動)も省きます。

例えば、「嫌いな上司A課長に嫌味を言われて、イライラした」ということがあったとします。「嫌いな」は主観的な言葉で、「イライラした」はストレスに対する反応なのでここでは省いて、書き方は「上司A課長に嫌味を言われた」となります。

■ ストレスの体験:嫌いな上司A課長に嫌味を言われて、イライラした。
■ ストレスの元:上司A課長に嫌味を言われた。


もうひとつストレス体験の例をあげましょう。
ストレスの体験:子どもがリビングにおもちゃを散らかしていて片付けない。床の上は洗濯物で山になっている。夫は毎日残業で帰りが遅く、家事を手伝ってくれないうえに、「部屋をきれいにしろ」「お前の子どものしつけが悪い」などと文句ばかり言う。私は主婦としても母としても失格だと思うとつらくなって何もやる気が起きない。2時間以上もテレビをボーっと見てしまった。

この体験の中で、自分のストレスに対する反応(気分・感情、思考、行動)を省き、「具体的」で「客観的」な状況のみを書き出すと次のようになります。

■ ストレスの元:
・子どもがおもちゃを散らかしている、片付けない
・洗濯物がそのままになっている
・夫が毎日残業、家事を手伝ってくれない
・家事のこと、子育てのことで注意される


【 実践ワーク1】例を参考にして、あなたの「ストレスの元」になっている状況を紙に書き出してみましょう。ポイントは3つ「具体的」「客観的」「自分の反応は省く」です。




1.「ストレス・コーピング」とは?2. ストレスに気づく「セルフモニタリング」3.「ストレスの元」を書き出そう4.「自動思考」を書き出そう5.「気分・感情」を書き出そう6.「身体の反応」を書き出そう7.「行動」を書き出そう8. モニタリングの結果をまとめよう9.「ストレス対処法」を考えよう10.「ストレス対処法」の例11.「ストレス対処法」を考えるコツ12.「ストレス対処法」のレパートリーを増やすコツ13.「サポートネットワーク」を創る14.「コーピング日記」をつけよう