ストレスとうまくつきあう「ストレスコーピング」( 2ページ/全14ページ )


2. ストレスに気づく「セルフモニタリング」


ストレスコーピングがうまくなるコツは、「自分自身のことをよく理解する」ことです。「自分を理解する」とは、「自分は何にストレスを感じているのか?どんな気分・感情を感じているのか?そのとき何を考えているのか?」 など自分の内面で起こっている反応に「気づく」ということ。ストレスの状況と自分の中で起こる反応を客観的に見ることができれば、無意識のうちに何かをやってしまった、ということはなくなるでしょう。そしてより適切なコーピングの選択ができるようになります。状況に働きかけるのか、自分自身に働きかけるのか、どのような方法が有効かを冷静に考えられるようになります。


具体的にストレスコーピングの方法について説明していきましょう。
まず自分がどのようなことにストレスを感じ、そのときに心や体がどのような反応を起こしているのかをじっくり観察することから始めます。
自分自身の
「考え」
「気分・感情」
「行動」
「身体の反応」
を観察することを心理学用語で「セルフモニタリング(self-monitoring)」といいます。観察するのはもちろん、自分自身の反応に「気づく」ことが目的です。「観察する」という意識を持つと、今まで見えなかった自分に「気づく」ようになります。


セルフモニタリングの例を挙げてみましょう。

【 状況 】 仕事でミスをして上司に厳しく注意された。
【 考え 】「またやってしまった、、、自分はまともに仕事もできないダメな人間だ。。。」
【 気分・感情 】 憂鬱、気分の落ち込み、イライラ
【 身体の反応 】 手足のふるえ、頭が重い、心臓がドキドキする
【 行動 】 だまってうつむく、トイレに入って泣く

このように実際にストレス状況と自分自身の反応を紙に書き出していくのです。


ストレスコーピングが上手くできるようになるには、セルフモニタリングの上達が不可欠です。普段の生活の中で「自分を観察する」「自分を感じる」という意識を持つようにしましょう。セルフモニタリングは練習すればどんどん上達していきます。

それでは実際にセルフモニタリングを始めていきましょう。
まずは「ストレスの元(状況)」を書き出していくことからです。




1.「ストレス・コーピング」とは?2. ストレスに気づく「セルフモニタリング」3.「ストレスの元」を書き出そう4.「自動思考」を書き出そう5.「気分・感情」を書き出そう6.「身体の反応」を書き出そう7.「行動」を書き出そう8. モニタリングの結果をまとめよう9.「ストレス対処法」を考えよう10.「ストレス対処法」の例11.「ストレス対処法」を考えるコツ12.「ストレス対処法」のレパートリーを増やすコツ13.「サポートネットワーク」を創る14.「コーピング日記」をつけよう