認知行動療法( CBT )


認知行動療法(CBT)

「認知行動療法(Cognitive Behavioral Therapy/CBT)」は、元々はうつ病の治療のために開発された心理療法ですが、現在では不安やストレスへの対処、感情と行動のコントロールなど、様々な悩みや問題に適用されています。

認知行動療法では、私たちの「感情・身体反応・行動」は、外的な出来事そのものではなく、各人がその出来事を「どのようにとらえるか」によって引き起こされると考えます。出来事に対して自動的に頭の中に浮かぶ「考え(自動思考)」が「気分や行動」に強い影響を与えていると考えます。

認知行動療法では、カウンセラーの支援のもと、自身の考え方の傾向(クセ)に気づき、それらが気分や行動にどのような影響を与えているかを日常生活の中で繰り返し観察し、意識化していきます。

最終的には、来談者が柔軟で多面的な思考を身につけ、自己肯定感を高め、自らの力で種々の問題に対処する認知能力と行動力を獲得することを目指します。


認知行動療法は、全体の流れがある程度決まっており、およそ12~16回の面接で終結を目指します。

■ 技法と全体の流れ

① 問題と目的・目標を考える

② 認知・感情モデルを学ぶ

③ 認知・感情モデルにあてはめて問題の成り立ちをみる
  ・気分/考え/行動の客観化
  ・問題の明確化
  ・認知モデルの理解

④ 現在の問題
  ・悩み事と関連する出来事を振り返る

⑤ 目標設定
  ・現実的に達成可能な目標を設定する

⑥ 生活リズムの改善
  ・生活リズムを改善することによる気分の変化を確認する

⑦ 行動活性化
  ・行動することによる気分の変化を確認する

⑧ セルフモニタリング(自己観察)
  ・メタ認知能力の向上
  ・認知モデルの理解を深める
  ・考え方のクセをみつける

⑨ その他の技法(目的に応じて選択)
  ・認知再構成法(コラム法)
  ・問題解決技法
  ・対人関係療法
  ・アサーション・トレーニング
  ・リラクゼーション技法
  ・段階的エクスポージャー
  ・スキーマに取り組む
  ・読書療法  など

⑩ 知識と技術の応用・般化

⑪ 再発予防対策

⑫ 終結

⑬ フォローアップセッション


■ 認知行動療法の到達目標

① 自分の「気分」「考え」を客観視できる 。

② 自分の「考え方のクセ」に気づき、適切に修正できる 。

③  問題解決に向けた具体的な行動がとれる 。